第4回 室内楽発表会

 

◎室内楽発表会の歴史

皆様、夏休みいかがお過ごしですか?

教室では、2024年8月12日 北とぴあつつじホールにて、室内楽発表会を開催しました。

独奏の発表会→弦楽オーケストラの発表会を最初は交互にやっていたのですが、そのうちに、室内楽はアンサンブルの基礎だから、室内楽の発表会もやってみようと、3種を順番に回るようになりました。ここで室内楽を勉強した生徒さんたちが、弦楽オーケストラで、中心となって頑張ってくれます。

第一回はこんな感じでした。

そして、こんな反省をしていました。

自分で書いたブログなのに、全然忘れていました。今、あらためて読んでみると、このときの反省と今回がつながってるんだなと思って、我ながら感動しました。

ちょうど10年前から企画していて、どうやって室内楽を指導しようかと、45歳の私が右往左往しているのがブログからも伝わるのですが、生徒さんたちと一緒にここまでこれたんだなと思います。一緒に勉強を続けてくれて、本当にありがとうと言いたいです。あのときに勉強してた生徒さん、今回もたくさん出ています。

◎今回の企画の特色

そして、今年が室内楽の発表会の年だったのですが、初めて舞台のあるホールを借りてみました。そしたら、舞台がいつもより広いので、私の妄想が始まってしまいました。

ピアノトリオも楽勝でできるよね。6重奏とかもできるんじゃ?小さい編成の弦楽オーケストラもできるよね。あれ?せっかくピアニストお願いするんだし、ソロもやりたい子は弾かせちゃおう。コロナもあって、途中で貸出禁止になったようなところは、怖くて借りられず、もうずっと舞台付きのホールで弾かせてあげられてないし・・・。

そして今回のこの大掛かりな、午前10時50分から、午後8時ころまでという企画になってしまいました。

そして持ち曲34曲!でも、第一回のときから、それくらいやってるんですね。しかしながら、前回よりずっと練習が大変でした。みんなが上手になって、曲が難しくなっていってるからなんでしょうが、自分の実力を過信しました。次回は、ぜひもう一人演奏者を頼んで、私の降り番を増やしたいと思います。

今回の特色は

1)古楽オーケストラの演奏、古楽の室内楽も入りました。(今までも多少ありましたが、今回はじっくり取り組みました)

2)弦楽オーケストラも入れてみました。指揮者が不在でしたが、コンミス釜野先生の力とみんなの協力で乗り切りました。

3)私が生徒と一緒に研究していく曲を一曲選びました。

4)ピアノの入った室内楽に、挑戦しました。

1)今までも、ちらっと古楽の合奏をみんなでというのはありましたが、今回はきちんとレッスンも受けて、みんなでかなり深いところまで研究して取り組めて、成果が出ていたと思います。ドイツ在住の阿部千春先生にご尽力いただきました。ありがとうございました。

2)昔々、独奏の発表会のおまけみたいな感じで、よく合奏はやっていましたが、だんだんソロも練習、合奏も練習では大変そうだなということで、きっちり分けて発表会をやっていましたが、今回出た生徒さんたちは、気負いなく、自分の曲も合奏の曲も練習してて、実力がついてきてるんだなと思いました。

3)例えば大学院って、先生と学生が一緒に研究を進めていくじゃないですか。みんなで手分けして資料を読んだり、資料を探したり。もちろん、先生は研究者として先輩ではありますが、全部がその道の専門家じゃないので、先生から質問があれば自分の知ってることはお伝えして、みんなでシェアしていくみたいな。少なくとも、私のときはそういうオープンな研究室だったので、私もそんな風に、一緒に勉強できればいいなと思い、経験豊かな生徒さんたちを集めました。

今回は、ブラームスの六重奏1番の2楽章を選びました。なぜなら、私が生涯でもう一度やってみたかった曲なので!ここは、職権乱用です!そして、ここもまた、阿部先生にかなりお世話になりました。先生に教えていただかなかったら、どうやって勉強していけばいいか、さっぱりわからないで迷子になっていたと思います。とても面白い演奏になったのではと思います。

音楽って、推進させるというのが、やはり大事で大きな要素なんだなというのを痛感しました。そして、それは昔からやっていたことなんだなと。メトロノーム通りは出発点でしかなく、その先があるんですよね。

今回ヴェーレンライターから楽譜を取り寄せようとして、偶然「ブラームスを弾こう」の翻訳をした方と連絡を取ることになり、日本に翻訳本があることが分かり、日本語で資料を読めたのが、すごい助かりました。自動翻訳があるとはいえ、英語で読んでたら時間がいくらあっても足りなかったと思います。ありがたかったです。

聴いた皆様、あのブラームスはいかがでしたか?面白かったですか?

4)いつも独奏の発表会のときだけ、お願いしている 堤雅那子先生を、室内楽の発表会にもお呼びする時がついに来ました!生徒さんが念願だった、メンデルスゾーンのピアノトリオを申し込んでいらして、もう私としては、好きなように弾いてくださいという気持ちでした。

ピアノ科の生徒さんたちは、弦の先生とアンサンブルに挑戦し、楽しんでくださったのではと思います。次回は、ピアノを2台借りて、2台連弾なんかもできますね!ピアノ2台貸してくれるところを探さないと、そして、そのピアノレンタル代をピアノ科生徒さんで割り勘できるくらいには、出演してもらえるように営業しないと!笑)

◎本番の楽しさを思い出しました!

今回は、自分も曲を選んで参加費を払って演奏するという、なんとも学生のようなノリで演奏できる曲=ブラームスがあって、とても幸せな時間でした。他の曲は、もちろん仕事として演奏しているので、なんとしても責任を果たさねばと思って演奏しているのですが、この曲は、また違った心持ちでした。生徒たちは、こんな心境なのかな?とうらやましくもありました。

リハーサルで、うまくあわないところもあったのですが、本番は、チェロがすごい積極的に仕掛けてきて、1秒くらい怯みましたが、笑)これは、本気でやろうとしてるんだなと、友人千鶴子先生の気持ちを受け取りました。

私達講師、普段は全然お互い何やってるか知りません。まあ、仕事のときは明日は来校日ねとか、確認しますが、プライベートは全然です。インスタで、今日は出かけたんだなとか、飲んでるんだなとかはチェックしますけど。笑)

でも、こうやってぱっと集まって、ぱっと合わせて、私がこうしたいと言ったらくみ取ってやってくれて、若いときの友情って一生ものなんだなと、実感しました。本当に楽しい本番でした。

釜野先生とは、もっとあとで知り合いましたが、だんだん家族のような気持ちになっています。そのうち近所に引っ越してたりして。笑) 多分、私が年老いてレッスンできなくなったら、釜野先生があとはやってくれると思っています。

皆さんも、ぜひずっと一緒に勉強する友人を作ってくださいね!これは、私が心から居てよかったなと思うので!同じ教室で、同じ先生の元で勉強したなんて、絶対にアンサンブルしたら、同じ方向向けると思いますよ。

長くなってしまったので、今日はこのへんで。第2弾を、また書きますね。全然夏休み来ないですね・・・。笑)

 

 

ピアノ科豊永先生↑ ステマネのプロの域に・・・。陰アナも、プロ。

 

春のソロから、その他大活躍の釜野先生!

 

 

この3人で、たくさんの生徒とアンサンブルしました!

 

 

 

 

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